Tag: イギリスの医療

イギリス医療 イギリス生活

イギリスの入院はなぜこんなに短いの?NHSの仕組みとOTの日常

「えっ、もう退院?」
日本での感覚からすると信じられないほど、イギリスの入院期間はとても短いです。特に出産のときなんて、早朝に赤ちゃんを産んで、その日の夕方には退院することも。

私はイギリスでOT(作業療法士)として働いていますが、NHS(国民保健サービス)での入院と退院のスピード感には、最初かなり驚かされました。(NHSについては以前の記事「日本と違う?イギリスの医療事情」をご参考下さい😊今回の記事では、日本との違いや、現場での退院調整のリアル、そしてOTとして関わる役割についてお話しします。ちなみに今回書いているのはNHSの病院の事であって、プライベートの病院の話になると全く違ってきます。

🤱 出産後も翌日には退院!?

日本では、出産後に5〜7日ほど入院するのが一般的ですよね。

病院や産院によって違いはあるものの、産後の体の回復や授乳、沐浴の練習まで、しっかりサポートしてくれます。

妹が出産した時の病院食があまりにも豪華で、話を聞いてるだけで羨ましくなったのを今でも覚えています🍽️…

OTーお仕事

イギリスで医療職、介護職を探してみる

イギリスで医療職、介護職として働くには?

NHSのバンド制と職場事情をわかりやすく解説!

こんにちは。Naoです。今回は「イギリスで医療職として働くには?」というテーマで、NHSの仕組みやお給料システム(バンド制)についてご紹介します。

このブログを読んでくださっている方は、日本で医療職として働いていて、海外、とくにイギリスでの働き方にちょっと興味がある方が多いのではないかと思います。

私自身、日本でOT(作業療法士)として働いた後、イギリスに移住し、NHSの病院で約10年勤務、現在はLocal Goverment(地方政府)で作業療法士として働いています。


① NHSってどんな職場?

イギリスの医療制度の中心は「NHS(National Health …

OTーお仕事

作業療法士=リハビリではない

日本とイギリスでOTとして働いてきて、改めて思うことがあります。

作業療法士(Occupational Therapist)って何?
日本でもそうですが、イギリスでもOTって何をする仕事なのか分かりにくいと言われがちです。Physiotherapist(理学療法士)の方がずっと認知度が高く、それに比べて「OTって何?そもそも何するの?」とよく聞かれます。

Physiotherapistは、基本動作(呼吸、立つ、歩くなど)の再獲得を目指す仕事。
一方、OTはそれを日常の活動(料理、入浴、着替えなど)に繋げていく仕事っていうのはよく学生の頃から説明されてた。今もそうなのかな?
「PTは基本動作、OTは応用動作」

でもイギリスで働くうちに「そもそもこの説明ではOTの本質を伝えきれていないかも。そして説明が難しい。。。」と思うようになりました。


「Occupation=作業」って訳し方がそもそも違った?
イギリスで働いて気づいたのは、「Occupation」は「作業」ではなく、「その人の人生の多くを占めるもの」という意味で捉えられていること。…

OTーお仕事

イギリスでOTになるまでの道のり

2004年にイギリスへ渡ったとき、最初はたった1年の語学留学のつもりでした。

ところが、1年目に出会った前夫と1年半の遠距離恋愛を経て結婚。2人の子どもにも恵まれ、気づけばイギリス生活はまだまだ続きそうです。

結婚後の最初の1年間はロンドンのNHS病院でOTA(Occupational Therapist Assistant)として働きました。

その後、HCPC(Health and Care Professions Council)に登録するのに約1年かかり、ようやく2009年(だいたいそれくらい)に正式にOTとして働けるようになりました。…

Back To Top