海外で医療職として働いてみたいけど、どの国を選べばいい?
実は私もそうでした。「イギリスで医療職として海外就職」してからだいぶ経ちました。リアルな体験談を交えて、イギリス生活の魅力を紹介します。
なぜイギリス?私の最初の理由は…
「なんでイギリスに行ったの?」と今でもよく聞かれます。
実は…
一番最初のきっかけは、
- 🇬🇧ユニオンジャックがかっこよかった
- 英語圏に行きたかった
- イギリス英語の発音が好きだった
という、かなり直感的な理由でした。
当時は英語を筆頭に得意な語学はなかったので、「全く知らない言語を1年で学ぶのは無理がある」と思い、英語圏を選択。さらに、そしてどうせなら本場のクイーンズイングリッシュを。と思い、イギリスに決めました。
映画『Love Actually』でも、イギリス英語のアクセントがモテるというジョークがありましたが、実際イギリス英語ってあんなに英語を喋れなかった私にも魅力的に聞こえたんですよね。
歴史と文化が身近にある暮らしがしたかった
イギリスを選んだもう一つの理由は、歴史と伝統に触れた生活をしてみたかったからというのもあります。
アメリカやオーストラリアのようなモダンな国も候補にありましたが、私は中世の街並みや古い教会に憧れていました。
イギリスでは、「カフェの隣に100年前の教会がある」なんて普通の光景。
そんな“歴史が日常に溶け込んでいる”暮らしが今でも大好きです。
ヨーロッパ旅行が気軽にできるのも大きな魅力
イギリスに住んでいると、ちょっとした週末旅行でもヨーロッパ各国へ気軽にアクセスできます。
ロンドンからパリまではユーロスターで約2時間半、LCCを使えばイタリアやスペインにも格安で飛べるので、旅行好きにはたまらない環境です。
長期休暇を使って周遊旅行をしたり、3連休で近隣国にサクッと行ったり…「海外旅行が日常」になるのも、イギリスで暮らす大きなメリットのひとつです。学生ビザで来て、毎月どこかに旅行に行っている友人も何人かいました。それくらい旅行がしやすいです。以前のブログ記事、「イギリスでお得にヨーロッパ旅行をする方法」も是非参考にしてみて下さい。
ワーホリに落選→学生ビザで渡英
最初はワーキングホリデービザ(当時の名称はWorking Holidaymaker Scheme)に応募しましたが、落選…。
でも諦めずに、学生ビザで語学学校を見つけて渡英しました。
(※ちなみに現在のYMSビザは定員が6000人も!本当にチャンスが増えましたよね。)
「1年だけ」のはずが、恋に落ちて気づけば20年後…
語学学校に通っていた私は、現地でイギリス人の彼と出会い、そのまま婚約→結婚→出産。
気がつけば20年以上イギリスで暮らしています。
当時は想像もしていなかった人生ですが、振り返ってもイギリスを選んで本当に良かったと心から思っています。
イギリスのご飯はまずい…って本当?
実際のところ、美味しいです!
もちろん「美食の国」ではないかもしれませんが、イギリスは多国籍国家なので、世界中のレストランが揃っています。
しかもその多くが、本場のシェフが作っているのがポイント。
イタリアンならイタリア人シェフ、スパニッシュならスペイン人シェフ。
だから、外食でハズレが少ないんです。
そして…
私はイギリス自慢のカリカリのフィッシュアンドチップスも大好きです❤️W揚げ物というダイエット中の方にはお勧め出来る食べ物ではありませんが、海辺で食べるフィッシュアンドチップスは本当に美味しい❤️でも場所によってはシナシナだったりするので気をつけて下さい。
医療職として働く外国人へのサポートが手厚い
私は現在、イギリスの市役所で公務員OTとして働いています。
驚いたのは、外国人の私を職場もクライアントも普通に受け入れてくれています。
90代のクライアントの方でもそれは一緒で「外国人に慣れているな」と感じることが多いです。
これは、イギリスの「Equal Opportunity(平等な機会)」という法制度の力が大きいと感じます。
- 性別
- 障害
- 性的指向
- 人種・宗教
- 年齢
- 妊娠・婚姻の有無
こういった要因での差別は禁止されており、もし差別を受けた場合は法的な対処も可能です。
働き方の価値観がまるで違う
私がイギリスで働きやすいと感じる理由のひとつが、働き方の文化です。
- 有給はしっかり使い切るのが当たり前
- 定時で帰るのが普通
- 毎日残業してると「仕事が遅い人」と思われるかも?
- 家族を優先する文化がある
仕事とプライベートのバランスがしっかり取れていて、「自分の時間」がしっかり確保できる働き方が出来ます。
イギリスは“ちょうどいい”バランスの国
イギリスの印象を一言で表すと、
「ちょうどいい緩さ、でも締めるところはちゃんと締める」国。
物価は確かに高いですが、給与水準もそれなりに高く、医療職としての需要もあります。
そしてなにより、自分らしく安心して働ける環境がここにはあります。
私がイギリス人って比較的馴染みやすいと思った理由:実は“島国同士”で似てる?
実際にイギリスで暮らしてみて感じるのが、イギリス人ってどこか日本人に似ているところがある、ということです。
例えば、
- 人との距離感の取り方
- 空気を読む文化
- 直接的な表現を避けること
- 並ぶことに対するマナー意識
- 小さなことにも「Thank you」「Sorry」と言う習慣
こういった点が、日本人にとってはとても馴染みやすく感じられます。
これはきっと、同じ“島国文化”が背景にあるからかもしれません。お互いに「控えめだけど丁寧」なコミュニケーションスタイルなので、自然とフィーリングが合う瞬間が多いのだと思います。
実際に住んでみて、「海外だけどすごく居心地がいいな」と思えるのは、こういう文化的な共通点があるからかもしれません。
海外で働いてみたい医療職のみなさんへ
もし今、
「いつか海外で働いてみたい」
「英語は得意じゃないけど、挑戦してみたい」
と少しでも考えているなら…
ぜひイギリスという選択肢も検討してみてください。
- 英語が学べる
- 医療職の需要がある
- 差別の少ない社会制度
- 働きやすく、暮らしやすい文化
私は、イギリスを選んで良かったと心から思っています。
☁️ おまけ:イギリスのマイナスポイント?
- 天気はやっぱりイマイチ(ほぼ曇り☁️雨も多い)
- 冬は暗い。。午後3時くらいから暗くなる(その代わり夏は夜10時くらいまで明るい☀️)
- 物価は高め(でも生活できるレベル)
- ご飯の当たり外れは多少ある(でも美味しい店も多い!)
最後に…
イギリスで医療職として働くという選択は、
あなたの人生に新しい可能性を価値観を与えてくれるかもしれません。
気になることがあれば、ぜひコメント欄やお問い合わせから気軽に聞いてくださいね。