イギリスでOTになるまで
2004年にイギリスへ渡ったとき、最初はたった1年の語学留学のつもりでした。
ところが、1年目に出会った前夫と1年半の遠距離恋愛を経て結婚。2人の子どもにも恵まれ、気づけばイギリス生活はまだまだ続きそうです。
結婚後の最初の1年間はロンドンのNHS病院でOTA(Occupational Therapist Assistant)として働きました。
その後、HCPC(Health and Care Professions Council)に登録するのに約1年かかり、ようやく2009年(だいたいそれくらい)に正式にOTとして働けるようになりました。
出産や育児で一時仕事を離れた時期もありましたが、それでも10年以上、イギリスでOTとして働いてきました。そして今でも思うのです。
「私、日本でOTの資格を取っていて本当に良かった!」
昔は、もっと華やかな仕事に憧れたり、OTを選んだことを後悔したこともありました。
でも今は心から「天職だった」と思っています。
お給料が特別良いわけではないけれど、とてもrewarding(やりがいのある)仕事です。
私は日本でOTの資格を取得しましたが、日本での経験は4年ほどしかありません。それでも、イギリスでOTとして働くことができたのは、挑戦してみたから。
前夫との結婚を機にイギリスへ戻ったものの、私にはOTとしての経験しかない。
そこで、イギリスのリクルートエージェンシーReedにCV(履歴書)を送ってみました。すると、Reedが私のCVをjob board(求人情報サイト)に掲載し、それを見た別のエージェンシーから連絡が。
「OTアシスタントの募集があるけど、どう?」
面接を受けたところ、元々OTだったこともあり、スムーズに6ヶ月限定の採用が決定。イギリスでは、医療や福祉の分野で契約(派遣)として働くことを “Locum” と言います。この6ヶ月の契約が延長され、1年間勤務。その間、OTの同僚たちの協力を得て、無事にHCPCに登録できました。
こうして、私は晴れてイギリスでOTとして働くことができるようになったのです。
イギリスでOTになるためには?
イギリスでOTとして働くには、HCPCに登録することが必須。
日本の資格でもHCPCに登録できれば、イギリスでOTとして働くことができます。
この件については、また別の機会に詳しくお話ししますね。
現在の私とOTという仕事
こうして、私のイギリスOT生活はスタートしました。いくつかの病院で働いた後、今は**イギリスのCouncil(地方政府)**でOTをしています。
最初はやっぱり英語が下手で苦労しました。それでも、これまでやってこられたのは、素晴らしい同僚や上司に恵まれてきたから。
つくづく思うのは、
「OTは基本的に、いい人が多い。そして面倒見がいい。」
これはOTに限らず、人をケアする仕事を選んだ人たちだからこそなのかもしれません。
そして、それが「OTになって良かった!」と心から思う一番の理由でもあります。
もし、イギリスでOTを目指している方がいたら、ぜひ挑戦してみてください!きっと素晴らしい経験が待っています。
これからも、イギリスOTママとしての日々をブログに綴っていきます。
ぜひまた読みに来てくださいね!