イギリスで犬を飼う

イギリスで犬を飼う

毎年この季節になると、イギリスでは黄色いダフォディル(水仙)スノードロップ(待雪草)が咲き始めます。
「やっと冬が終わった!」と心から感じられる、待ちに待った春の訪れです。

イギリスの冬は長くて暗い。でもこの時期になると、日もぐっと長くなって、少しずつ光が戻ってきます。
やっぱり、太陽の力ってすごい。
太陽が出ているだけで、気持ちまで明るくなる気がします。

私はこの季節が大好き。
毎日の犬とのお散歩だって、雨の中よりも、青空の下の方がずっと楽しい。


🐾 愛犬レイラとの暮らし

私のお散歩の相棒は、2歳のドーベルマン、レイラ
父が獣医ということもあり、子どもの頃から犬や猫と暮らしてきた私にとって、動物はいつも身近な存在です。
でも、まさかドーベルマンを飼う日が来るとは思っていませんでした…。

日向ぼっこをするレイラ

きっかけは、夫が子どもの頃からずっと憧れていた犬種だったこと。
「一緒に暮らそう」と決めてから、レイラは私たち家族の一員になりました。

ドーベルマンって「ちょっと怖そう…」というイメージ、ありませんか?
私も最初はそう思っていたけれど、実際に暮らしてみると全く違う!
忠実で、優しくて、家族を守ろうとする姿に(いつもそうではないけど。。。)毎日癒されています。

でも実はとってもビビりさん(笑)
小型犬に吠えられると、くるんと尻尾を巻いて、私の後ろに隠れることも。
「君、ドーベルマンだよ?強いはずなんだけど…」って思わず笑っちゃうこともしばしばあります。

ちなみに、イギリスではドーベルマンの断耳は法律で禁止されています。
そのため、日本でよく見るような、耳がキュッと上に立ったかっこいいドーベルマンは、こちらではほとんど見かけません。

たまにヨーロッパから連れてこられた子で、耳が立っているドーベルマンを見ることもありますが、イギリスで生まれ育った子はみんな自然な垂れ耳です。
本来の耳はふわっとしていて、風が強い日はダンボみたいにパタパタ揺れて、とてもかわいいんです。

耳が垂れてるおやすみ中のレイラ

🐶 イギリスの犬との暮らし文化

イギリス人は本当に犬好き。
犬は「家族」という認識が強くて、基本的に室内で飼います。

もう20年以上イギリスに住んでいますが、「外飼い」の犬には出会ったことがありません。

以前は柴犬を飼っていたのですが、珍しさもあってよく話しかけられていました。
でも話しかけられてるのは私じゃなくて…柴です(笑)


🚶‍♀️ レイラの一日とDog Walker文化

ドーベルマンは運動量が多い犬種。
レイラは毎日3回お散歩に出かけます。

  • 朝7時ごろ:娘を駅に送った後、川沿いを30分ほど
  • 昼:私が仕事中にDog walkerさんが迎えに来て、他の犬たちと一緒に広い敷地で遊ばせた後3、4時間ほどしたら連れて帰ってくれます。
  • 夜:ご飯のあとに軽く夜のお散歩

この「Dog Walker(犬の散歩代行)」というサービス、イギリスではとってもポピュラーなんです。
共働きや忙しい家庭には本当にありがたい存在。


🐾 レイラとの出会いとこれから

イギリスでは、日本のようにペットショップで犬や猫を買うことはほとんどありません。
欲しい犬種がいる場合は、ブリーダーさんに直接連絡をしたりレスキュー犬だったらレスキューセンターを通じて出会うのが一般的です。

レイラも、Kennel Club(英国犬籍登録機関)に登録されたブリーダーさんから迎えました。
Pets4Home」というサイトを使って、Kennel Club登録済みの子犬を探し、引き取りの際に銀行振込でお支払いしました。

いろんな手続きを経て、レイラが我が家に来てくれたのは2年前。

イギリスでは、子犬を引き取れるのは最短で生後8週からと法律で決まっています。
できるだけお母さん犬や兄弟達と一緒に過ごすことで、子犬の心の成長にとっても良い影響があるからです。

例えばこの時期、お母さん犬は「どのくらいの強さで噛んだら相手が痛いか」など、犬としての大切な社会的ルールを教えるそうです。
人間の子どもと同じように、親と過ごす時間ってとても大事なんですね。

レイラがうちに来たのは、少し遅めの生後12週。
それでも、今に比べたらとっても小さな子犬でした。

最初はやんちゃで大変な時期もありましたが、今ではかけがえのない存在。
春の訪れを感じながら、今日もレイラと歩いています。

ドーベルマン子犬

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